Bayley™-III乳幼児発達検査

Bayley Scales of Infant and Toddler Development, Third Edition
略称　Bayley-III（ベイリー・スリー）

Bayley-III乳幼児発達検査は、生後16日～42カ月15日の乳幼児の発達をアセスメントする検査です。
認知尺度、言語尺度、運動尺度、社会－情動尺度、適応行動尺度の5つの尺度で構成され、総合的に子どもの発達を測ることができます。

• カタログ
• 正誤表

原著者	Nancy Bayley
原版出版社	Pearson
日本版作成	日本版Bayley-III刊行委員会 中澤 潤、田中 恭子、岩田 欧介、松井 三枝、片桐 正敏、柿本 多千代
適用範囲	生後16日～42カ月15日

実施時間	50分～90分
医科診療報酬点数	280点 （根拠 D283-2）
使用者レベル	C
発行年	2023年
検査名	Bayley™-III乳幼児発達検査（ベイリー・スリー）
ふりがな	べいりーすりー にゅうようじはったつけんさ
内容	生後16日～42カ月15日の乳幼児の発達をアセスメントする検査です。
カテゴリ	発達・言語 0～4歳 医療分野 教育分野
タグ	発達・言語 生後16日～42カ月15日

価格

検査詳細

• 0カ月16日～42カ月15日の子どもに実施できるため、生後早い時期から発達の経過をみることが可能です。
• 認知尺度、言語尺度（受容コミュニケーション、表出コミュニケーション）、運動尺度（微細運動、粗大運動）、社会－情動尺度、適応行動尺度の5つの尺度で構成されています。
• 5つの尺度により、乳幼児の発達上の機能を多面的にアセスメントし、発達に遅れのある子どもを発見して介入援助のための情報を得ることができます。
• 実施方法は尺度により異なります。
  1. 認知尺度、言語尺度、運動尺度のアセスメントは、子どもへの直接の実施により行われます。
  2. 社会－情動尺度、適応行動尺度のアセスメントは、保護者の質問紙への回答により行われます。
• 子どもの様子に応じて、下位検査の実施順序を柔軟に決めることができます。
• 評価点、合成得点、パーセンタイル順位が算出され、各尺度では信頼区間を、各下位検査では相当発達年齢を出すことができます。また、ディスクレパンシー分析を行うことも可能です。
• 成長得点を算出し、成長チャートを作成して長期的な発達の過程を記録することもできます。
• 米国で開発され、世界的に用いられている検査であるため、海外の広範なデータとの比較が可能で、研究にも役立てられます。

Bayley-III乳幼児発達検査 5つの尺度

● 認知尺度

• 感覚運動的発達、探索と操作、事物の関係づけ、概念形成、記憶、その他の認知的処理をアセスメントします。
• 認知尺度のアセスメントは、子どもへの直接の実施により行われます。

● 言語尺度

• 2つの下位検査で構成され、以下の内容をアセスメントします。
  • 受容コミュニケーション：前言語的行動、語彙発達、形態論的発達に関連した語彙、時制の理解など
  • 表出コミュニケーション：前言語的コミュニケーション、語彙発達、形態論－統語論的発達など
• 言語尺度のアセスメントは、子どもへの直接の実施により行われます。

● 運動尺度

• 2つの下位検査で構成され、以下の内容をアセスメントします。
  • 微細運動：把握、知覚－運動の統合、運動のプランニング、運動の速さなど
  • 粗大運動：静的な姿勢、動的な移動や協応のような動き、バランス、運動のプランニングなど
• 運動尺度のアセスメントは、子どもへの直接の実施により行われます。

● 社会－情動尺度

• 乳幼児の社会－情動的な発達指標の獲得をアセスメントします。
• 発達指標は子どもの年齢によって6つの段階があり、感覚処理を測定する項目も含まれています。
• 社会－情動尺度のアセスメントは、保護者の質問紙への回答により行われます。

● 適応行動尺度

• 10のスキル領域で構成され、適応スキルの機能をアセスメントします。
  コミュニケーション／近隣・公共／学業レディネス／家庭生活／健康・安全／遊び／基本的生活習慣／自律性／社会／運動
• 3つの適応領域の合成得点（概念的、社会的、実用的）と、子どもの適応の発達の全体測度である全体適応合成得点（GAC）を算出します。
• 適応行動尺度のアセスメントは、保護者の質問紙への回答により行われます。

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