WISC-IVの臨床的利用と解釈
日本版WISC-IVユーザーへ向けた検査結果の解釈に役立つ一冊です。第1部では「臨床的解釈の基礎」として、WISC-IVについてのアメリカでの研究、FSIQの解釈、GAIの紹介と解釈、指標得点の解釈、WISC-IVインテグレーテッドについて紹介しています。 第2部では「臨床事例アセスメント」として、LD、ADHD、ギフテッド、知的障害、言語障害、聴覚障害、脳障害などの臨床群へのWISC-IVの利用例とケース研究を掲載しています。
書名 | WISC-IVの臨床的利用と解釈 |
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著者名 | アウレリオ・プリフィテラ、ドナルド・H・サクロフスキー、ローレンス・G・ワイス 編/ 上野 一彦 監訳/上野 一彦、バーンズ亀山 静子 訳 |
価格 | 5,093円(本体 4,630円) |
判・頁数 | A5判・612頁 |
発行年月日 | 2012年5月25日 |
原著 | Prifitera, A., Saklofske, D. H., & Weiss, L. G. (Eds.). (2005). WISC-IV Clinical Use and Interpretation: Scientist-Practitioner Perspectives. Elsevier Academic Press. |
概要紹介 (フリーワード検索用) |
WISC-IVの臨床的利用についての解説書 日本版WISC-IVユーザーの検査結果の解釈に役立つ内容 |
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価格
5,093円(本体 4,630円)
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書籍目次
- 書籍目次
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第1部 WISC-IV:臨床的解釈の基礎
第1章 臨床的アセスメントにおけるWISC-IV
はじめに
改訂の解説・理論的根拠・目標
Gordon AllportとHenry Murraへの回帰:診断ツールとしてのWISC-III・WISC-IV
アセスメントの一部としてのIQ検査結果の利用
諸外国におけるWISC-IIIのマイノリティ集団への使用
終わりに
文献
第2章 WISC-IVのFSIQとGAIの臨床的解釈
知能および心理測定・アセスメントをめぐる問題
知能とWISC-IV
WISC-IVの全検査IQ
一般知的能力を表すもう1つの総合得点:一般能力指標(GAI)
知的能力―学力間のディスクレパンシー:GAIとWIAT-II
一般的な解釈の方法
臨床的考察
追加的考察:FSIQを超えて
文献
アペンディクスA:WISC-IV指標得点と全指標平均との比較表(R. Stewart Longman)
統計的有意性と差異の異常性
第3章 WISC-IV 指標得点の解釈
WISC-IVの言語理解指標(VCI)の解釈
WISC-IVの知覚推理指標(PRI)の解釈
WISC-IVのワーキングメモリー指標(WMI)の解釈
WISC-IVの処理速度指標(PSI)の解釈
ワーキングメモリーと処理速度のダイナミックな相互関係
得点解釈の伝え方
文献
事例
第4章 WISC-IVインテグレーテッド
プロセスアプローチの歴史的流れ
認知アセスメントにおけるプロセスアプローチ
プロセスアプローチと他の検査解釈の枠組みとの比較
プロセスアプローチのWISC-IVインテグレーテッドへの適用
要約
事例
文献
第5章 各種アセスメントのためのマルチレベル統合モデル
背景
マルチレベル統合アセスメント
本章の概要
分岐アセスメント
教育指導アセスメント
プロフィールアセスメント
結論
文献
第2部 WISC-IVと臨床事例アセスメント
第6章 研究に裏付けられた特異的LDの判断
背景
本章の概観
ディスレクシア(読字障害)
言語性LD
ディスグラフィア(書字障害)
特異的算数・数学障害
ディスレクシアや他のLDの臨床的診断や研究におけるWISC-IVの使用
知能検査と賢い検査実施
文献
第7章 WISC-IVによる注意欠陥多動性障害のアセスメント
ADHDの診断分類
サブタイプをめぐる問題
ADHDの概念説明
方法論的考察:注意事項
分類と概念をめぐる問題:アセスメントと知能測定の役割
ADHDサンプルにおけるウェクスラー検査の心理測定的特性
WISC-IVのADHD診断への利用
他のプロフィール
ADHDのアセスメントにWISC-IVを用いる理由
事例―ライアン
文献
第8章 WISC-IVを用いたギフテッドのアセスメント
ギフテッドの定義
文献レビュー
WISC-IV標準化サンプル:ギフテッドのプロフィール
WISC-IVへの改訂はギフテッドの判定にどのような影響を及ぼすのか
事例研究―アマンダ
ギフテッドの包括的なアセスメントの一環としてのWISC-IVの利用
GRS(ギフテッド評定尺度):包括的ギフテッドアセスメントの一環
事例研究―カイリー
検討
文献
第9章 知的障害のアセスメント
知的障害の定義
知的障害の程度
知的障害の病因論
適応機能
全人口における知的障害の出現率
WISC-IVを用いた知的障害のアセスメント
診断上および臨床上の問題
平均への回帰
能力を最大限引き出す検査実施:知的障害のある児童を検査する際に考慮すべきこと
検査結果に影響を及ぼす可能性のある8つの事項
結論
事例研究
文献
第10章 言語障害
言語障害の定義399
言語障害における認知的特性把握
WISC-IIIと言語障害
WISC-IVと言語障害
言語障害における臨床的解釈
事例研究
結論
文献
第11章 聾・難聴者へのWISC-IVの使用
聾・難聴児のアセスメントにおける問題点
近年のアセスメントにおける配慮措置の進歩とウェクスラー検査
先行研究と提言
聾・難聴者におけるWISC-IVの使用
結論
文献
事例研究による例証
第12章 WISC-IVの使用における文化的配慮
民族的マイノリィティ集団における異質性
ウェクスラー検査結果に見る民族間の差異
移民パターンと換算表利用
事例研究
現アセスメント
事例の要約
結論
文献
第13章 WISC-IVと神経心理学的アセスメント
神経心理学的アセスメントと研究におけるWISC-III
WISC-IVにおける変更
神経心理学的アセスメントへの意味
WISC-IVの妥当性
事例研究
結論
文献
第14章 WISC-IVに伴う検査行動のアセスメント
検査実施プロセス
評定者の観察は検査実施において重要である
検査結果に影響を及ぼす7つの重要な特性
中度から重度の障害状態
背景情報と個人的特性
非公式なプロセスを用いることの利点
非公式なプロセスを用いることの欠点
受検行動を測定する他の公式な尺度
児童の検査行動に関する実証的研究
検査行動観察フォーム:実証的に得られ標準化された尺度
WISC-IIIとWIATのための検査行動アセスメントガイド
2つの検査実施基準への回帰
事例研究
結論
文献