AASP青年・成人感覚プロファイル
Adolescent/Adult Sensory Profile™
略称 AASP(エーエーエスピー)
AASP青年・成人感覚プロファイルは、11歳〜82歳を対象に、感覚処理の傾向(低登録、感覚探求、感覚過敏、感覚回避)を把握する検査です。
感覚処理(味覚・嗅覚、動き、視覚、触覚、活動レベル、聴覚)に関する質問に対し自分で回答し、検査者がスコアを集計します。
原著者 | Catana E. Brown、 Winnie Dunn |
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原版出版社 | Pearson |
日本版監修 | 辻井 正次 |
日本版作成 | 萩原 拓、岩永 竜一郎、伊藤 大幸、谷 伊織 |
適用範囲 | 11歳~82歳 |
実施時間 | 10分~15分 |
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使用者レベル | B |
発行年 | 2015年 |
検査名 | AASP青年・成人感覚プロファイル |
ふりがな | えーえーえすぴーせいねん・せいじんかんかくぷろふぁいる |
内容 | 11歳~82歳を対象とした、感覚刺激への反応傾向を評価する検査です。 |
カテゴリ |
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タグ |
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価格
商品名 | 価格 | 内容 |
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ユーザーマニュアル | 13,200円 (本体 12,000円) |
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質問票 | 11,000円 (本体 10,000円) |
スコア集計欄付質問票 20名分 |
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検査詳細
- 質問票は6つのセクションに分けられ、計60項目で構成されています。
- 4つの象限(低登録、感覚探求、感覚過敏、感覚回避)のそれぞれについて、年齢群別のカットスコアを用いて5段階で評価します。
- それぞれの象限で「高い」場合と「低い」場合について、どのような支援が有効なのかのガイドラインが示されています。
- 6つの感覚処理カテゴリー内あるいはカテゴリー間で、項目スコアがどのようにまとまっているかを検討するための「パターン別スコア表」が用意されています。
- 他者評定式の「SP感覚プロファイル」との併用により、例えば保護者と子どものニーズに対して、よりよい育児ストラテジーを特定するといった活用ができます。
AASP青年・成人感覚プロファイルの構成
象限 |
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低登録、感覚探求、感覚過敏、感覚回避 |
日本版刊行にあたって
これまで、聴覚や視覚、触覚、味覚、嗅覚等、感覚の問題を客観的に把握することは難しいと考えられてきました。また、感覚過敏が原因で日常生活において著しい困難が生じていたとしても、周囲には気づかれないこともありました。しかし、最新の診断基準(DSM-5)において、自閉スペクトラム症の診断基準に、新たに感覚過敏性などの感覚異常が加えられ、そうした感覚異常を客観的に把握できるようにすることの必要性が明確になってきました。
感覚プロファイルは自閉スペクトラム症を中心とする発達障害の人たちの感覚特性を客観的に把握するために欧米ではよく使われている尺度であり、今般その日本版が刊行されました。この検査は、SP感覚プロファイル(保護者記入)、ITSP乳幼児感覚プロファイル(保護者記入)、AASP青年・成人感覚プロファイル(自己記入)からなっており、非常に簡便に、短時間で実施できるのが特徴です。原版開発者のDr. Winnie Dunnが提唱する感覚刺激への反応傾向を4つの象限(低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避)でとらえていく考え方は、感覚の問題に困る多くの発達障害等の人たちへの重要な支援の視点を提供しました。今まで「どうしようもない」と思われていた感覚の問題を、本人や家族、支援者が具体的に把握できるという点で、感覚プロファイルは革新的な役割を果たしています。早期に感覚異常を把握することは、子育ての上でも青年期以降の生活適応を考える上でも、とても重要なのです。
感覚の問題に困っている多くの発達障害等の人たちの感覚傾向を把握し、その支援策を考えていく上で、感覚プロファイルの情報が有効に活用されることを願っています。
辻井 正次
(カタログより引用)
日本版監修・作成者 主催セミナー(外部サイト)
▶ アスペ・エルデの会(セミナー申し込みサイト)
▶ BRIDGEこころの発達研究所(研修会のお知らせ INFORMATION)