Vineland™-II適応行動尺度

Vineland Adaptive Behavior Scales Second Edition
略称 Vineland-II(ヴァインランド・ツー)

Vineland-II適応行動尺度は、0歳0カ月〜92歳11カ月の適応行動(個人的、または社会的充足に必要な日常活動の能力)を評価する検査です。
検査者は対象者の様子をよく知っている回答者(保護者や介護者など)に半構造化面接を行います。個別支援計画の立案のほか、支援効果の評価など幅広い分野で活用することができます。

原著者 Sara S. Sparrow、 Domenic V. Cicchetti、David A. Balla
原版出版社 Pearson
日本版監修 辻井 正次、村上 隆
日本版作成 黒田 美保、伊藤 大幸、萩原 拓、染木 史緒
適用範囲 0歳0カ月~92歳11カ月
実施時間 20分~60分
医科診療報酬点数 280点 (根拠 D283-2)
使用者レベル B
発行年 2014年
検査名 Vineland™-II適応行動尺度
ふりがな ゔぁいらんど・つーてきおうこうどうしゃくど
内容 0歳0カ月~92歳11カ月を対象とした、適応行動の発達水準を捉える検査です。
カテゴリ
  • 適応行動
  • 0~4歳
  • 5~12歳
  • 13~18歳
  • 19歳以上
  • 医療分野
  • 教育分野
  • 産業分野
タグ
  • 適応行動
  • 0歳0カ月~92歳11カ月

価格

商品名  価格 内容
マニュアル 17,600円
(本体 16,000円)

記録用紙 12,100円
(本体 11,000円)
20名分

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検査詳細

Vineland-II適応行動尺度の構成

4つの適応行動領域と不適応行動領域(オプショナル)と下位領域から構成されています。

コミュニケーション  受容言語/表出言語/読み書き
日常生活スキル 身辺自立/家事/地域生活
社会性 対人関係/遊びと余暇/コーピングスキル
運動スキル 粗大運動/微細運動
不適応行動  不適応行動指標/不適応行動重要事項

日本版刊行にあたって

 世界的によく使われている標準化された適応行動の評価尺度Vineland-IIが,わが国で刊行されました。Vineland-IIでは,0歳から92歳の幅広い年齢帯で,同年齢の一般の人の適応行動をもとに,発達障害や知的障害,あるいは精神障害の人たちの適応行動の水準を客観的に数値化できるのが大きな特徴です。比較的簡単な研修で心理や福祉の専門家が実施でき,支援の必要な行動を評価者の主観に頼りすぎることなく,客観的な形で示すことができます。実際,支援が必要な状況にある人の支援計画を立案するうえでは,どういう症状があるかということ以上に,現時点での適応行動がどうなのかを把握することが重要です。現在できている適応行動に基づくことで,支援の質と量を判断することが可能になるのです。

 Vineland-IIは医療分野だけではなく,教育や福祉分野の個別支援計画の立案,現状の支援程度評価の課題を補う意味でも,有用な情報を提供してくれるアセスメントツールです。また,アメリカ精神医学会(APA)刊行のDSM-5(2013)では,「知的能力障害は発達期における知的機能と適応機能両面の欠陥を含む障害」と診断基準が変更されました。そのため,日本においてもこれまで以上に,特に知的障害や発達障害の人たちの支援を行うためには,IQによる診断だけでなく,適応行動を把握することが重要になってくるものと思われます。Vineland-IIが個別支援計画の立案はもとより,支援効果の評価など幅広い分野で活用されることを願っています。

辻井 正次

(カタログより引用)

日本版監修・作成者 主催セミナー(外部サイト)

▶ アスペ・エルデの会(セミナー申し込みサイト)



▶ BRIDGEこころの発達研究所(研修会のお知らせ INFORMATION)







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