SP感覚プロファイル

Sensory Profile™
略称 SP(エスピー)

SP感覚プロファイルは、3歳〜82歳を対象に、感覚の過敏さや過鈍さといった問題について、複数の感覚領域にわたり包括的に把握する検査です。
質問は感覚処理(聴覚、視覚、前庭覚、触覚、複合感覚、口腔感覚)、調整、行動や情動反応の大きく3つに分けられ、その行動が見られる頻度を保護者(観察者)が回答し、検査者がスコアを集計します。

原著者 Winnie Dunn
原版出版社 Pearson
日本版監修 辻井 正次
日本版作成 萩原 拓、岩永 竜一郎、伊藤 大幸、谷 伊織
適用範囲 3歳~82歳
実施時間 30分(短縮版:10分)
使用者レベル B
発行年 2015年
検査名 SP感覚プロファイル
ふりがな えすぴーかんかくぷろふぁいる
内容 3歳~82歳を対象とした聴覚・視覚・触覚・口腔感覚等、感覚の問題を把握する検査です。
カテゴリ
  • 感覚・運動
  • 0~4歳
  • 5~12歳
  • 13~18歳
  • 19歳以上
  • 医療分野
  • 教育分野
タグ
  • 感覚・運動
  • 3歳~82歳

価格

商品名  価格 内容
ユーザーマニュアル 11,000円
(本体 10,000円)
 
質問票セット 11,000円
(本体 10,000円)
質問票、スコア集計シート 各20名分
短縮版(SSP)質問票 11,000円
(本体 10,000円)
スコア集計欄付質問票 50名分

 

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検査詳細

SP感覚プロファイルの構成

象限
低登録、感覚探求、感覚過敏、感覚回避
セクション
感覚処理 聴覚、視覚、前庭覚、触覚、複合感覚、口腔感覚
調整  耐久性・筋緊張に関する感覚処理、身体の位置や動きに関する調整機能、活動レベルに影響する運動の調整機能、情動反応に影響する感覚入力の調整機能、情動反応や活動レベルに影響する視覚の調整機能
行動や情動反応 情動的・社会的反応、感覚処理による行動のあらわれ、反応の閾を示す項目
因子
感覚探求、情動的反応、耐久の低さ・筋緊張、口腔感覚過敏、不注意・散漫性、低登録、感覚過敏、寡動、微細運動・知覚
短縮版セクション
触覚過敏性、味覚・嗅覚過敏性、動きへの過敏性、低反応・感覚探求、聴覚フィルタリング、低活動・弱さ、視覚・聴覚過敏性

日本版刊行にあたって

 これまで、聴覚や視覚、触覚、味覚、嗅覚等、感覚の問題を客観的に把握することは難しいと考えられてきました。また、感覚過敏が原因で日常生活において著しい困難が生じていたとしても、周囲には気づかれないこともありました。しかし、最新の診断基準(DSM-5)において、自閉スペクトラム症の診断基準に、新たに感覚過敏性などの感覚異常が加えられ、そうした感覚異常を客観的に把握できるようにすることの必要性が明確になってきました。

 感覚プロファイルは自閉スペクトラム症を中心とする発達障害の人たちの感覚特性を客観的に把握するために欧米ではよく使われている尺度であり、今般その日本版が刊行されました。この検査は、SP感覚プロファイル(保護者記入)、ITSP乳幼児感覚プロファイル(保護者記入)、AASP青年・成人感覚プロファイル(自己記入)からなっており、非常に簡便に、短時間で実施できるのが特徴です。原版開発者のDr. Winnie Dunnが提唱する感覚刺激への反応傾向を4つの象限(低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避)でとらえていく考え方は、感覚の問題に困る多くの発達障害等の人たちへの重要な支援の視点を提供しました。今まで「どうしようもない」と思われていた感覚の問題を、本人や家族、支援者が具体的に把握できるという点で、感覚プロファイルは革新的な役割を果たしています。早期に感覚異常を把握することは、子育ての上でも青年期以降の生活適応を考える上でも、とても重要なのです。

 感覚の問題に困っている多くの発達障害等の人たちの感覚傾向を把握し、その支援策を考えていく上で、感覚プロファイルの情報が有効に活用されることを願っています。

辻井 正次

(カタログより引用)

日本版監修・作成者 主催セミナー(外部サイト)

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